着物:小鳥のいる風景

着物ドレスの椿屋です。こんにちは。
鎌倉で春らしい景色に出会いましたよ。


前々より、ご親戚の結婚式に着られるワンピースをオーダーを頂いていたお客様と、着物を買いに出掛けました。

黒留袖なのですが、緑色の鳥が!可愛いです。
「これでいこう!」と即決でしたね。

帰り道、鎌倉駅の若宮大路で信号待ちしているときに、一本満開に近い小さな桜を見かけました。

二人連れの女性が一生懸命カメラを向けているので見ていたら、一匹のヒヨドリが桜の花をつついていました。
信号が青になるまでと思っていたのですが、あんまり可愛くて思わず私も自転車をとめて写真を撮ってしまいました。

人間が近づいても気にせず花の蜜を夢中で吸っていました。
​(ちなみに、段葛もその周辺の桜もまだ咲いてはいません。)

​昔母方の祖父が、庭に鳥のエサ台を作り、みかんや朝食時に出たパンくずを置いていました。

すずめや色々な小鳥がよく食べに来ていたのを覚えています。

食事を分け合っているようで楽しく、とても愛らしかったです。

メジロやウグイスもよく来ていたようです。

父方の祖父は庭に鳥小屋を作り、そこにたくさんの小鳥を買っていました。
「あれは○○、これは○○・・・」と教えてもらったのを覚えています。
見たことのない小鳥がいっぱいいて、面白かったです。
私自身は、唯一買ったことのあるペットがジュウシマツで(金魚・メダカを除く)、子供のころから小鳥は身近な存在でした。

私の小鳥好きはしっかり遺伝子に組み込まれているようです 笑

私だけでなく、このような経験、想い出のある人は昔から日本には多いと思います。
日本人の日常着であった着物に鳥の柄が多いのは、ごく自然なことだと感じます。
花の咲いた木の枝に小鳥がとまっている様子は着物の柄そのもので、「この風景を身に纏う着物に描きこみたい!」と思いデザインした人の気持ちは、手に取るように理解出来ます。
​何とも言えず平和で、普遍的な美しさ・愛らしさを感じるのです。

さて、今日は1日、完成に近づいてきたオーダーのケープワンピースに取り組みます。

生地もつややかでお花が咲き乱れている着物地でして、外は雨ですが室内にいながらにしてとても華やかな気分になれます。

それではまた。

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