東京国立博物館 『春日大社 千年の至宝』展

着物ドレスの椿屋です。こんにちは。

先日、上野の東京国立博物館「春日大社~千年の至宝~」展へ行きましたので、今日はその感想文です(かなりピンポイントです)。

世界遺産・春日大社の素晴らしいお宝を一堂に見られる展示なのですが、中でも多く見られる動物のモチーフにフォーカスを当てていて、とても親しみやすい印象でした。

たくさんの「春日曼荼羅」や仏像、細かい細工の施された至宝の数々はため息の出るほど美しく、信仰心、素晴らしい職人技、権力・財力の象徴・・・いろんなものを感じました。

印象的だったものについて一つ一つ書いているとものすごく長くなってしまうので、個人的に気になった「瑠璃灯籠」と「梅花皮」のことだけ書きます。

瑠璃灯籠

お正月などの特別な時にだけお社の入り口につるされる、瑠璃色の灯篭です。
瑠璃=ラピスラズリのことだと思っていましたが、この灯籠の「瑠璃」は、直径2㎜程の青緑色のガラス玉でした。

まさにガラスビーズです。

灯籠の紙を貼る部分に約2万個、すだれ状に瑠璃玉がはりめぐらされています(瑠璃灯篭、で画像検索すると出てきます)。

灯篭が灯された光景を模したものが展示されていましたが、朱と緑が印象的なお社に、青い光が浮かんでいる様子は実に幻想的で、実際に春日大社で見てみたいものだと思いました。

年に二回の「万灯篭」の様子も紹介されており、影絵の世界に迷い込んだような美しさだろうなあと想像しました。

※写真は灯篭のコーナーで写真OKの場所で撮りました。

梅花皮腰刀

「梅花皮(カイラギ)」…カイラギザメの皮の上に漆を塗り、研ぐと梅の花のような模様が出てくることから付けられた名前だそうです。

刀の持ち手のところにこの「梅花皮」が施されています。

梅花皮、刀や骨董に詳しい方ならご存知の方も多いのかもしれませんね。

サメの皮なのに「梅花」の名前が付いていることにまず興味をひかれ、サメの皮に漆を塗って研ぎ出すなんて、誰がどのようにしてそのような技法を思い付いたのだろうか…、皮に漆を塗って磨くというのがそもそも職人の中では一般的(?)な発想だったのかしら…など興味をそそられました。
あの刀を見てからずっと、もう少し詳しく知りたい気持ちが膨らんできています。

「至宝展」ですから、金属から布に至るまでそれは豪華なものがたくさん見られましたが、大変偏った感想文になってしまいました。

詳しくはこちらをどうぞ↓

東京国立博物館 平成館「春日大社 千年の至宝」3月12日(日)まで

それではまた。

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